シェブロン、ベネズエラでの事業拡大を発表 米政府との石油取引後
シェブロンがベネズエラでの事業拡大を発表。米政府との石油取引後、5年間で70億ドル超を投資し日量60万バレルを目指す。
シェブロンは2026年9月、ベネズエラでの既存事業を拡大すると発表した。米政府がベネズエラと650億バレル規模の石油開発取引を結んだ直後の動きである。同社はオレノコ地帯で生産能力を日量60万バレルに引き上げるため、5年間で70億ドル超を投資する計画だ。
シェブロンの投資計画と生産目標
シェブロンは2026年9月3日、ベネズエラでの事業拡大を正式に発表した。ヒューストンに本社を置く同社は、オレノコ地帯での操業を強化し、5年間で70億ドル超を投じる。目標は生産量を日量約60万バレルに引き上げることだ。
同社最高経営責任者のマイク・ワースは声明で「同国の資源潜在力と投資競争力に自信を持っている」と述べた。シェブロンは現在、ベネズエラで最大の外国石油事業者となっている。
米政府とベネズエラの石油取引の背景
今回の拡大は、米政府がベネズエラと17の油田開発で合意した直後に行われた。推定650億バレルの埋蔵量を持つこの取引は、北米のエネルギー企業との合弁事業として進められている。
ベネズエラは暫定政権下にあり、デルシー・ロドリゲス氏が大統領を務めている。元大統領ニコラス・マドゥロ氏が1月に米国に拘束された後の体制である。
他社企業の慎重姿勢と投資環境
エクソンモービルなどは過去にベネズエラから撤退しており、再参入に慎重だ。同社のダレン・ウッズ最高経営責任者は1月の会合で同国を「投資対象外」と表現した。
一方、シェブロンは1920年代からベネズエラに進出しており、1976年の国有化後も操業を継続してきた。
生産回復に必要な巨額投資と課題
ベネズエラの石油インフラは10年以上にわたり老朽化している。研究会社ライスタッド・エナジーによると、1990年代水準の1日300万バレルに回復するには10年以上と1830億ドルが必要とされる。
腐食した設備や盗難被害を受けた施設の修復が先決であり、持続的な生産拡大には時間がかかると指摘されている。
よくある質問
シェブロンは具体的にどの地域で拡大するのか
主にオレノコ地帯で事業を拡大する。同地域はベネズエラの石油埋蔵量の大部分を占めている。
投資額はどれくらいか
5年間で70億ドル超を計画している。生産目標は日量60万バレルである。
米政府の取引はガソリン価格に影響するか
専門家によると、短期的には米国国内のガソリン価格に大きな影響はないとされる。
ベネズエラの政治情勢は投資にどう影響するか
暫定政権下の不確実性が残るが、シェブロンは長期的な資源価値を評価して投資を決定した。
他国企業はなぜ慎重なのか
過去の契約変更やインフラ劣化により、再投資のリスクが高いと見なされている。
主要なポイント
- シェブロンは5年間で70億ドル超をベネズエラに投資する。
- 生産目標は日量約60万バレル。
- 米政府は650億バレル規模の油田開発でベネズエラと合意した。
- インフラ回復には1830億ドルと10年以上が必要とされる。
- シェブロンは1920年代から同国で事業を継続している。